『解説者は霧を見通す忍術が必要』の巻

wolves コラム

サッカー界では、スーパーリーグ構想、オリンピック代表の予選グループ組み分けと、ビックニュース続きとなっています。が、当サイトでは、このところ更新が滞っていたのでメキシコ戦から振り返ります(ネタ古っ笑)。3記事ほど連続投稿です。

冒頭の大喜利 その1

「メキシコ戦を終えての感想をお願いします。」

「五里霧中(ゴリ夢中)ってほどではないです。」

「おっしゃている意味がわかりませんが、解説をお願いします。」

「本来の『五里霧中』の意味は、まるで深い霧の中にいるかのように、方針や見込みが立たず困るることを指します。」

「つまり、日本代表はプレー方針に迷いがあったと言うことでしょうか?」

「いいえ、全然違います。サッカー日本代表における『五里霧中(ゴリ夢中)』とは、プレー方針の話ではありません。ひらたくいえば、霧が濃すぎて、右サイドバックの酒井宏樹選手の魅せるプレーを堪能できませんでした。」

「もしかして、高度なダジャレです?」

「ええ、自分で解説するのも恥ずかしいのですが、サッカー日本代表における『五里霧中(ゴリ夢中)』とは、酒井宏樹選手のプレーの素晴らしさに夢中になることを指します。」

「なるほど、勉強になりました。」

「いえいえ、つまらないダジャレなので、ぜひ忘れてください。」

END

冒頭の大喜利 その2

「冒頭の高度なダジャレ、必要ですかね?」

「さあ、個人的には雲散霧消にしたいです。」

「『雲散霧消』って、雲や霧が消えるときのように、あとかたもなく消したい、の意味ですよね。」

「ええ、語句の意味としては、その通りですが・・・(チラ)」

「アイコンタクトを要求されたので、あえてムチャ振りをします。もしかして、サッカーに関する、雲散霧消の高度なダジャレがあるのでしょうか?」

「もちろんあります。サッカー界の用語としては、雲散霧消は”ウサンムショウ”ではなく、”ウサミショウ”と読みます。」

「初耳です。」

「ええ、私が今、テキトーに作りました。」

「なるほど、あまり聞きたくありませんが、いちおう尋ねます。どういった意味でしょうか?」

「『雲散霧消(ウサミショウ)』とは、ひらたくいえば、宇佐美貴史のスーパーゴールを指します。相手チームからすれば、あのゴールは止められないから、忘れて切り替えて行こう!という訓戒を含んでいます。」

「なるほど、勉強になりました。」

「いえいえ、つまらないダジャレなので、ぜひ忘れてください。」

END

冒頭の大喜利 その3

「冒頭の高度なダジャレ、まさかの3連発です?」

「いえいえ、キリが無いので辞めましょう。(ボソッと)霧だけに。」

「ダジャレのキレも落ちてますが・・・。」

「それもこれも、メキシコ戦の影響です。明晰な頭脳に霧がかかっていまして。」

「つまらないダジャレは終了して、真面目な解説をお願いします。」

「はい、了解です。」

「メキシコ戦についてお願いします。」

「今回のメキシコ戦は、日本代表に必要なテストケースの検証ができませんでした。」

「どういうことでしょう?」

「後半の最後の20分、『失点して負けている状態で、どうやって得点を奪いに行くのか』がテーマになる時間帯ですが、霧が濃すぎて、肝心の検証がゼロになりました。」

「確かに、すごい濃い霧でした。」

「あの後半の疲れた時間帯に、前線から連動してプレスをかけて、いかに得点を奪うのか。おそらく、日本代表としては、最も検証をしたかったテストケースだと推定されます。特に日本側が攻めなければいけない状況での、検証が出来なかったのが痛いです。」

「なるほど。」

「天候のせいなので、仕方ない側面でもあります。」

「霧を晴らすことが出来れば良かったのですが・・・。」

「それです!」

「え?もしかして、どーでも良い高度なダジャレを思いつきました?」

「立ち込める朝霧を陽光で照らせば、霧は晴れます。それをサッカーに応用すれば良いのです。」

「言っている意味がわかりませんが、一応解説をお願いします。」

「キーワードは『霧と光』です。」

「霧と光ですか?」

「ええ。霧と光といえば、桐光。桐光といえば、桐光学園高校。桐光学園高校といえば、中村俊輔です。」

「ものすごい三段活用になっていますが、ズバリ!どういうことです?」

「中村俊輔のフリーキックが必要です。後半の負けているときに必要なのは、中村俊輔ばりのフリーキック精度です。10月のコートジボアール戦では、終了間際に柴崎岳のフリーキックから、植田直通がゴールを決めました。アレが必要なんです。」

「なるほど。ああいう展開ではフリーキックの精度が大事だと。」

「ええ、流れの中でも、フリーキックでも1点は1点ですから。」

「霧に関する、つまらないダジャレばかりでしたが、最後は予想以上に、霧のメキシコ戦を上手くまとめて頂きました。」

「お褒めの言葉、ありがとうございます。」

END

まとめ

コラムの冒頭から、飛ばし過ぎて、中身が無くなりそうですが、欧州遠征のパナマ戦・メキシコ戦をまとめます。

そもそも論として、招集に規制のかかった状態での親善試合ですから、テストの意味合いが強いです。目先の勝敗よりも、どれだけテストが捗ったかが重要です。10月のカメルーン戦、コートジボアール戦を含めて、4試合を終えてですが、幾つか判明したことがあります。

ボランチは、遠藤航が軸になりそうです。今まで、このポジションは明らかに柴崎岳が軸でした。もちろん、10月11月の親善試合でも柴崎岳を中心にしているのですが、序列争いという意味では、今後は、遠藤航を軸にして誰を組み合わせるか、になりそうです。

攻撃陣に関しては、軸となる選手はやや不在気味でした。序列争いでは、鎌田大地が台頭してきた印象です。まだまだ手探り感もあるのですが、現状のメンバー編成では、攻撃のスイッチ役は鎌田大地になりそうです。

【追記:4月に公開した記事ですが、筆者のコメントは昨年の11月時点。古っ(笑)】
古いをカッコ良く言い換えるとビンテージです。というわけで「古いコメントいらねぇー」ではなく、「おっ、ビンテージコメントの投稿か」と思って頂ければ幸いです。もちろん、忍法『困ったらテキトーに横文字にしとけ!』を発動させたな!とか思ってはいけません。最後までお読みいただき、ありがとうございます。