【東京五輪】U-24日本代表フランス戦、4-0で勝利
日本強かったですねー。
久保建英の3試合連続、先制ゴール!
挨拶代わりに見舞った一撃ですが、ほぼグループリーグ突破を決定づけるゴールです。
もし、グループリーグの時点でMVPを選出するなら、ダントツで久保建英になります。
オリンピック本番のような、プレッシャーのかかる試合において、先制ゴールの重要性は非常に大きいです。それを3試合連続ですから、もはやマンガやアニメの主人公です。
テクニックに秀でているので、忘れがちですが、久保建英はU-24日本代表においては、飛び級の選手です。まだ二十歳で、次のオリンピックであるパリ世代のプレイヤーです。
スター街道まっしぐら、という感じもしますが、現在のU-24日本代表の強みは久保建英のワンマンチームではないところです。むしろ、チームの骨格は守備陣です。大会に出場しているチームでも屈指の堅牢さを誇ります。
ボランチの遠藤航と田中碧、最終ラインの吉田麻也、酒井宏樹、冨安健洋、中山雄太。さらにオランダでベストイレブン級の評価(正確にはリーグ年間最優秀選手候補の20名にノミネート)のDF板倉滉を控えに回せるほど、豪華なメンバーとなっています。
そして、フランス戦の2点目のゴールは、酒井宏樹です。右サイドの攻防で自らボールを奪い取り、中央で味方がパスをつないでいる中、最前線まで駆け上がりました。上田綺世の強烈なシュートをゴールキーパーが弾いて、こぼれ球となりました。さきほどは久保が詰めて先制点となりましたが、今回は酒井宏樹です。
前半を終えて2-0。
日本はトーナメント進出を見据えての選手交代となります。この時点でフランスは4得点しないと逆転できません。さすがに4得点も奪われるような、日本の守備陣ではありません。グループリーグ突破は固いです。
VARでレッドカード!でも最初の提示がイエローカードとかヒドい
後半に関していえば、フランス側は強豪国としてのプライドを守る戦いです。
そして、プライドをへし折ったのが、三好康児の3点目のゴールです。さすがに3-0ともなると、強豪国としては言い訳できないほどの大敗です。
案の定、イライラして、レッドカードで1人退場です。明らかに故意にケガを狙った卑劣なプレーでした。(ぶっちゃけ、まともなサポーターなら怒り心頭です!)
しかも、VARがなければイエローカードで済んでいた、というのが恐ろしいです。
どう見ても、VARで確認するまでもなく、最初からレッドカードを出すべき場面です。本当にあり得ないです。
幸いなことにVAR担当班から連絡が入ります。VARが機能していて、ホッとした瞬間です。
その後ファールした本人が、なぜだ!みたいなジェスチャーをしましたが、むしろ、厚顔無恥ぶりにドン引きです。サッカーの試合中では無かったら、現行犯の暴行罪です。
カッとなって行動したときの、罪のハードルが低すぎます!
本人であるランダル・コロムアニ(Randal Kolo Muani)が、この文章を読むことは無いでしょうが、オリンピック本番で、フットボールの精神を汚したのは事実です。
4ゴール目は、U-24日本代表からのプレゼント映像
試合の流れに戻ります。
レッドカードにより、人数の減ったフランスは完全に諦めモードに入りました。日本側も、連戦の疲労を抑えるために、省エネモードです。
試合は続行していますが、すでに勝負は終わっています。日本としては、怪我が怖いので無理をせずにパスを回すだけです。
ライトなファンからすれば、勝負は決まっていますし、五輪の別競技に視聴を切り替えたかも知れません。
最後まで視聴した人は、ボーナスとしてU-24日本代表からプレゼント映像を贈られました。
終了間際に、前田大然が4ゴール目を決めます。ナイスゴール!
時間帯も良かったです。「本当はいつでも追加点は取れたけど、次の試合のために休養していただけです」と言わんばかりのゴールです。
日本の圧勝を強く印象付けたゴールです。
終わってみれば、4-0。
審判がアディショナルタイムを切り上げる、おまけ付きです。
グループリーグ突破、おめでとうございます!
一方のフランスです。
サッカー強豪国のサポーターからすれば、ショッキングな結末です。日本の主力選手は次々と温存されていき、交代した選手も、怪我させられたくないので、あえて攻めずにゆっくりパス回し。最終的には、グループリーグで11失点で終える、悪夢のような光景です。
フランス国内では当然のように、フランスサッカー協会、および、選手の派遣を拒否したクラブに対して、批判の声が上がっています。
監督の手腕も批判の対象になっているようですが、外部の者からすれば、ただの準備不足が露呈しただけです。監督の能力の有無など、誤差です。
さすがにフランスサッカー協会にも危機感があるようです。なにせ、次回オリンピックはフランス開催です。母国で開催するのに、クラブの派遣拒否で、前回同様の結果になったら目も当てられません。
東京オリンピックでは、ドイツもグループリーグで敗退しています。フランスがドイツに声をかけて同調すれば、欧州のルールが変更されるかも知れません。あまりにも派遣拒否が横行すると、見ている側もつまらないので、ぜひ改善してもらいたいです。
【東京五輪】なでしこJAPAN、重圧を跳ね返しチリに勝利!
なでしこJAPAN、グループリーグ突破、おめでとうございます!
チリ戦は、終盤までヒリヒリした痺れる試合でした。
田中美南の決勝ゴールは、まさに値千金です!
ブラボー!素晴らしい!
前半をスコアレスで折り返したときは、これだけ攻めていれば「いつか入るでしょ」と、まだ楽観的でした。ですが、そのままジリジリと終盤まで経過するので「ヤバイかも。」と、時計をチラチラと眺めます。
そんな最中に起きた、チリの選手がヘディングでシュートして、バーに当てた場面です。ボールがゴールのライン上で、垂直にバウンドしています。
主審がゴールを認めず、試合を続行させましたが、VARがあるので気が気じゃなかったです。もし、試合続行を中断させるようなら、VARに映っているのは、確実にゴールを割ったという証拠映像になります。
ドキドキして待ちましたが、主審がVARを確認することはせず、試合は続行です。
ホッとしました。VARの審判団が、証拠映像を出せない、ということは確実にゴールしていません。
テレビでは、スローのリプレイ映像が流れましたが、ゴールが認められるには、ボール全体が、完全にラインを超える必要があります。斜めから見た映像では、ボールがほとんど入っているようにも見えますが、わずか1mmでもライン上にボールが残っていたら、ノーゴールです。
今回は、VARの審判団が控えているので、スローや静止画像でのチェックができます。マスメディア等で、疑惑のゴールだの、なんだの騒いでいますが、疑惑でもなんでもありません。
単にボールが全部、ライン上を超えていないので、ノーゴールになっただけです。
それはそうとして、あわや!というシーンだった事も確かです。
監督『高倉麻子』の気迫ある采配が、勝利へとつながった
どうしても得点の欲しい、なでしこJAPANは次々と交代選手を投入します。前線にフレッシュな選手を配置して、運動量で得点を狙うパターンです。
とにかく点を奪ってこい!という意思を強烈にアピールした采配です。
最も驚いたのは、66分の3人目の交代です。なでしこJAPANの司令塔でもある「長谷川唯」を下げて、18才の新鋭「木下桃香」を投入したシーンです。
うわー、勝負しているなぁ、と画面越しでも伝わってきます。
初戦のカナダ戦で、岩渕真奈へ見事なロングパスを供給したのは、長谷川唯です。あの絶妙なパスが無ければ、カナダ戦は引き分けていません。疲れた時間帯でも、芸術的な一発のパスを通せる選手でもあります。
負けたら批判が出るのは確実です。ですが、指揮官からすれば、試合に集中していたら、試合後の批判なんて些事にすぎません。
今、目の前で勝負しなくてどうする!
勝利をもたらすには、なりふり構わない!
まさしく気迫溢れる采配です。指揮官である、高倉麻子の強い意志が伺えます。
後は、幸運の女神が微笑むのを待つだけです。
後半77分に、ついに歓喜の瞬間です。
ボランチの杉田妃和から、最前線の岩渕真奈へグラウンダーのロングパスです。このパスもすごいですが、受け手が岩渕真奈だからこそ、成り立ちます。ゴール真正面でガッチガチに固められた場所で、ボールを受けてクルリと反転。すばらしい技術です!あんな崩しをされたら、中央固めている意味がまったく無いです。本当にすごいです。
でも、ゴールしなければ、華麗な技術も無意味です。
連動して田中美南が走ります。4年連続なでしこリーグ得点王です。抜群の嗅覚は、ここぞというときに発揮されました。背後から中央に進出して、ボールをゴールへ蹴り込みます。待望のゴール!!
よっしゃー!
ナイスゴール!
なでしこに歓喜の輪が広がります。
筆者も喜びつつ、画面に向かって、
「センターサークルに誰か居る?大事な場面だから、心を整えないと!集中、集中!」
と、聞こえもしないのに叫んでいました。
こうしてみると、
我らのキャプテン、長谷部誠が偉大すぎる。ただの視聴者に、心を整えさせるのですから、影響力大き過ぎです。
以降は、時間が経過すればOKということで、無事に決勝トーナメント進出です。
なでしこJAPAN、おめでとうございます!
後半77分の決勝ゴールということですが、体感時間としては、13分も残っている感じはしなかったですね。もっとギリギリなイメージでした。
開始そうそうから押しているのに、なかなかゴールが決まらなくて、ジリジリとヒリつく試合展開でした。本番ならではの緊張感です。
恒例(?)の各誌マスメディア等のおすすめコラムです。
ネット上のコラムを大量に読んでいると、直近の傾向が伺えます。
まずU-24日本代表の方は、グループリーグで好調な成績もあって好意的な記事が多いです。
一方の、なでしこJAPANですが、やや厳しめの内容も散見されます。
ただし、元なでしこJAPANのOBからの叱咤激励は、困難な戦いを勝ち抜いて、W杯を勝ち取った心構えを伝えているので、厳しくても根底には愛情が流れています。
気になるのは、メディアの中には、ただの批判記事になっているものも、あります。よくあるパターンではありますが、誰かの言葉の一部を切り抜いて、批判する手法です。
オリンピックは4年に1度の祭典ですから、批判記事よりも、サポート記事を主体にしてもらえればと思います。
(オリンピックは、政治でもゴシップでもなく、スポーツの祭典です。それを忘れて、わざわざ粗探しして批判記事に仕立て上げても、読者離れを加速させるだけです。)
今回紹介するのは、なでしこJAPANのコラムが2つです。
【なでしこジャパン】 チリのヘディングシュートはゴールだったのか?否か?
http://llabtooflatot.blog.fc2.com/blog-entry-13007.html
岩渕真奈が涙を流したワケ。なでしこジャパンの決勝T進出で「ひとまず解放された」【東京五輪】
https://www.footballchannel.jp/2021/07/28/post431726/