欧州遠征のメンバーリスト
久々にサッカー日本代表の試合です。対戦相手は、アフリカの強豪国であるカメルーン、コートジボワールとの２連戦。ファンとしては、素直に楽しみです。
注目は、メンバーリストです。今回はコロナ過による渡航規制等の影響もあって、ヨーロッパに在籍する海外組のみで、試合に挑みます。
ではさっそく、ＪＦＡ公式による、25名のメンバーリストを見ていきましょう。
GK
川島 永嗣 （RCストラスブール/フランス）
権田 修一 （ポルティモネンセSC/ポルトガル）
シュミット・ダニエル （シントトロイデンVV/ベルギー）DF
長友 佑都 （オリンピック・マルセイユ/フランス）
吉田 麻也 （サンプドリア/イタリア）
酒井 宏樹 （オリンピック・マルセイユ/フランス）
室屋 成 （ハノーファー96/ドイツ）
植田 直通 （セルクル・ブルージュKSV/ベルギー）
安西 幸輝 （ポルティモネンセSC/ポルトガル）
板倉 滉 （FCフローニンゲン/オランダ）
冨安 健洋 （ボローニャFC/イタリア）
菅原 由勢 （AZアルクマール/オランダ）MF
原口 元気 （ハノーファー96/ドイツ）
柴崎 岳 （CDレガネス/スペイン）
遠藤 航 （VfBシュツットガルト/ドイツ）
伊東 純也 （KRCヘンク/ベルギー）
南野 拓実 （リバプールFC/イングランド）
鎌田 大地 （アイントラハト・フランクフルト/ドイツ）
中山 雄太 （PECズヴォレ/オランダ）
三好 康児 （ロイヤル・アントワープFC/ベルギー）
堂安 律 （アルミニア・ビーレフェルト/ドイツ）
久保 建英 （ビジャレアルCF/スペイン）FW
岡崎 慎司 （SDウエスカ/スペイン）
大迫 勇也 （ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ）
鈴木 武蔵 （KベールスホットAC/ベルギー）
発表後、FW 岡崎慎司 と DF 長友佑都 は、怪我とコンディション不良により、それぞれ招集を辞退しています。
浅野 拓磨(あさの たくま) と 橋本 拳人(はしもと けんと)
残念ながら欧州内の移動にも、コロナ過による渡航制限があります。今回は2試合ともオランダのスタジアムで開催するのですが、オランダへの渡航制限の絡みで、セルビアのFW浅野とロシアのMF橋本は呼ばれていません。この2人については、Ｊリーグ所属の選手と同じく、最初から招集の対象外です。
また、公な理由は説明されていませんが、MF中島翔哉もリストから外れています。こちらは、本人の個人的な理由（例えば、本人の家族に係る事柄等）もあるので、外部の人間では正確に状況を把握することはできません。（協会側では、事実を把握しているかも知れませんが）ひとまず、今回は招集リストから外れています。
Ｗ杯メンバーの合否ライン
Ｗ杯のメンバー選考という意味では、上記の25名＋3名の28名が、有力候補となります。理由ですが、近年の日本代表は、欧州のトップリーグに所属している選手を中心にチームを構成しています。今回のメンバーリストが有力候補になるのは、ある意味、必然です。
さらにつけ加えるのであれば、このメンバーに加えて、現時点でＪリーグに在籍している選手も、本大会ではメンバーリストに絡んできます。
例えば、Ｊリーグから候補を７名加えたとします。それだけで35名に膨らみます。Ｗ杯のメンバー枠は23名です。35名ぐらいのラインが、いわゆる合否ラインになってきます。
結果的に、今回の欧州限定の代表メンバー入りを逃してしまった、他のヨーロッパ在籍の選手達は、今後大きなアピールが必要になってきます。
参考程度に、どのぐらい(国・クラブ)で代表候補になるのか、のデータを上げます。
今回の代表戦で呼ばれた25名の内訳です。
スペイン 3名
イングランド 1名
ドイツ 6名
イタリア 2名
フランス 3名
ポルトガル 2名
ベルギー 5名
オランダ 3名
UEFAカントリーランキングで10位以上、というのが１つ目安になっています。
仮定の話になりますが、もしFW浅野を候補に加えるとして、少なくとも、UEFAカントリーランキングで20位以内でないと、日本代表に選ばれるのは難しいかも知れません。ちなみにFW浅野の所属するパルチザン・ベオグラードは、欧州全体のクラブランキングでは、(現時点で)80位の強豪です。
Ｗ杯の本選に関してですが、FWだけは、メンバー発表のシーズンに、得点を量産すれば選ばれる可能性があります。ですが、他のポジションであれば、今以上の実績＋ステップアップが必要になるでしょう。
まだまだ沢山いる、欧州の日本人選手
最後に、今回の欧州遠征において、欧州所属なのに選ばれなかったメンバーリストを掲載します。UEFAカントリーランキング順にリストを作成したのですが、有力選手がゴロゴロいるという、非常に興味深いリストになりました。（欧州の１部リーグに所属している選手は、ほぼ網羅しているリストです）
ファンそれぞれ、期待している選手が居ると思いますが、どの辺りに位置していて、どこまでステップアップすれば、メンバーに入れるかを予想するのも楽しいと思います。
【スペイン/Rank 1】
乾貴士 (SDエイバル)
武藤嘉紀 (SDエイバル)
安部裕葵 (FCバルセロナB)
香川真司 (未定)
【ドイツ/Rank 3】
長谷部誠 (アイントラハト・フランクフルト)
遠藤渓太 (1.FCウニオン・ベルリン)
アペルカンプ真大 (フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
宮市亮 (FCザンクトパウリ)
【ポルトガル/Rank 6】
中島翔哉 (FCポルト)
藤本寛也 (ジル・ヴィセンテFC)
食野亮太郎 (リオ・アヴェFC)
小久保玲央ブライアン (ベンフィカ U-23)
【ロシア/Rank 7】
橋本拳人 (FCロストフ)
【ベルギー/Rank 8】
伊藤達哉 (シント=トロイデン)
鈴木優磨 (シント=トロイデン)
中村敬斗 (シント=トロイデン)
松原后 (シント=トロイデン)
森岡亮太 (シャルルロワSC)
【オランダ/Rank 10】
ファン・ウェルメスケルケン・際 (PECズヴォレ)
【オーストリア/Rank 12】
奥川雅也 (レッドブル・ザルツブルク)
北川航也 (SKラピード・ウィーン)
【スイス/Rank 17】
若月大和 (FCシオン/スイス)
ハーフナー・ニッキ (FCトゥーン)
【セルビア/Rank 19】
浅野拓磨 (パルチザン・ベオグラード)
【クロアチア/Rank 20】
浦田樹 (NKヴァラジュディン)
【スウェーデン/Rank 21】
杉田 祐希也 (IKシリウス・フォトボル)
【ノルウェー/Rank 22】
木下康介 (スターベクIF)
【ルーマニア/Rank 28】
瀬戸貴幸 (AFCアストラ・ジュルジュ)
【ルクセンブルク/Rank 34】
早坂龍之介 (FC UNAシュトラッセン)
【ラトビア/Rank 37】
大堀亮之介 (BFCダウガフピルス)
永松達郎 (BFCダウガフピルス)
【フィンランド/Rank 43】
加賀山泰毅 (FCインテル・トゥルク)
田中亜土夢 (HJKヘルシンキ)
【モンテネグロ/Rank 50】
加藤恒平 (FKイスクラ・ダニロヴグラード)
山本奨 (FKイスクラ・ダニロヴグラード)
参考：UEFAカントリーランキングhttps://www.uefa.com/memberassociations/uefarankings/country/#/yr/2020
現在のＪリーグには、若手で優秀な選手も、とても多いです。今後このリストに混じり、海外で勝負する選手も出てくるはずです。急成長を続ける日本のサッカーは、応援していて楽しいです。気が早いですが、ファンとしては、すでにＷ杯の本大会が楽しみです。ガンバレ日本！
ひとつ追記します。久々の代表戦です。スカッと勝ってください。お願いします。ガンバレ日本！
