いよいよ東京五輪開幕!サッカーファンなら知っておきたい1枚の写真

コラム

ついにオリンピックの開幕です。

サッカーファンにとっては、6月の日本代表9連戦に続き、ユーロやコパ・アメリカといったビックイベントが目白押しでした。

もちろん、Jリーグ好きの人にとっては、普段のリーグ戦に加えてACLのグループリーグの試合もあって、それらを含めると、観戦時間は大幅に伸びたことでしょう。

五輪の本番を前に、最近の日本代表について、まとめます。

A代表について

まずはA代表の戦績です。

3/25 ○3-0 韓国
3/30 ○14-0 モンゴル
5/28 ○10-0 ミャンマー
6/3 ○3-0 U-24日本代表
6/7 ○4-1 タジキスタン
6/11 ○1-0 セルビア
6/15 ○5-1 キルギス

W杯二次予選では、恐ろしいほどの圧勝ぶりでした。また親善試合として、セルビアや韓国とも試合をしていますが、試合内容も良いです。

最終予選の組み分けも決まりましたが、アジア各国からすれば、日本代表は次元の異なるチームです。予選突破の最有力になります。

グループB
日本
オーストラリア
サウジアラビア
中国
オマーン
ベトナム

もちろん、最終予選は甘くはありません。二次予選を突破した上位チームだけです。ただし、今の日本代表はアジアでは突出しています。選手層でいえば、サブメンバーどころか、招集外の代表候補のメンバーでも、十分に突破を狙えます。

怖いのは、アジア特有の審判の笛ぐらいです。

最終予選では、点数差の少ないゲームになることも多いのですが、個人的には、大量得点で格の違いを見せつけて欲しいです。

U-24日本代表について

3/26 ●0-1 U-24アルゼンチン
3/29 ○3-0 U-24アルゼンチン
6/3 ●0-3 SAMURAI BLUE
6/5 ○6-0 U-24ガーナ
6/12 ○4-0 ジャマイカ
7/12 ○3-1 U-24ホンジュラス
7/17 △1-1 U-24スペイン

戦績を見ると、東京オリンピック世代は十分にメダルを狙えるレベルです。オーバーエイジである、吉田麻也・酒井宏樹・遠藤航の参加以降、チームの安定感は素晴らしいの一言です。もちろん、五輪の初戦である、南アフリカに勝てるかどうかが、分水嶺になりますが、ぜひとも勝利して、勢いに乗ってください!

サポーターの1人として、勝利を願っています。がんばれ日本!

ここで少しだけ、強化試合について振り返ります。
U-24日本代表にとって、最も強い対戦相手は、日本のA代表でした。印象として、A代表とは力の差があると感じた方も多いかと思いますが、元々、どの国でもA代表とアンダー代表は実力差があるのが普通です。

サッカーの試合を録画して、もう一度、同じ試合を見返す人は少数派だとは思いますが、個々の選手の駆け引きが好きな方は、この試合を見返すのも、おすすめです。

U-24の若き日本代表の選手たちが、オリンピックメンバーの生き残りを賭けて、現役A代表相手に、ピッチ上のあらゆる局面で勝負を挑んでいます。選手同士の細かい駆け引きが凝縮された試合です。

なでしこJAPANについて

4/8 ○7-0 パラグアイ
4/11 ○7-0 パナマ
6/10 ○8-0 ウクライナ
6/13 ○5-1 メキシコ
7/14 ○1-0 オーストラリア

ライバルは多いとはいえ、日本も五輪の金メダル候補です。金メダル獲得を目指すなら、最大のライバルはアメリカです。アメリカの女子代表は、やや世代交代が遅れている面もあるのですが、大舞台での経験豊富な選手が多く、実績と実力の面で本命視されています。

東京オリンピックでは、女子サッカーの参加チームは12です。3グループに分けるので、グループリーグ3位でもトーナメント進出の可能性があります。グループリーグの初戦はカナダが相手です。男子サッカーとは異なり、女子サッカーでは北米は強豪です。(男子と異なり、アジアも強豪揃いです)

カナダは強敵ですが、カナダ側から見ても日本は強敵です。初戦の会場は札幌ドームです。コロナ禍でなければ、ドーム特有のホームの大声援を受けて、日本がかなり有利だと思うのですが、残念ながら無観客になってしまいました。

ですが、なでしこJAPANに、心配は無用です!

彼女たちは、まさしく世界のなでしこです。女子サッカーの世界でも、技術はピカイチです。日本のレジェンド『澤穂希』と共にW杯を獲得したメンバー(当時の若手)と、その活躍に触発された次世代のヤングなでしこが成長して、融合したのが、今回のメンバーです。メンタルも完全に、優勝を狙う強豪国ですから、まさに死角なしです。

我々サポーターとしては、応援あるのみです。

がんばれ日本!

恒例(?)のネット上のおすすめ記事の紹介

今回は3つです。

まずは、JFA公式のチームカメラ映像です。

サッカーファンなら視聴したことある方も多いかと思いますが、代表チームの雰囲気が伝わってきて、良質なコンテンツになっています。

次に面白ネタ枠として、中村憲剛と三笘薫のコント映像です。サッカーファンの間では、有名な動画の1つなので、知っている方も多いかと思いますが、まだ未視聴の人はチェックしておきましょう。主演『三笘薫』の独壇場です。Jリーグの試合で魅せているキレの良いプレーぶりが、そのままコントに生きています(笑)。

三笘薫は、イングランドのプレミアリーグへ移籍が決まりました。(労働許可証の関係で、ベルギーリーグへレンタルになります)

結果を出し続ける男『三笘薫』、五輪後の飛躍も期待しています。もちろん、五輪本選での大活躍は、めっちゃ期待してます!がんばれ日本!

サッカーファンなら知っておきたい1枚の写真

最後の紹介になります。今回は、これが一番おすすめです。
ただし、サッカーコラムではなく写真映像です。

舞台は『日本A代表 vs U-24日本代表』の一戦です。

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サッカーダイジェスト、ワールドサッカーダ...

守田英正と田中碧は、Jリーグの川崎フロンターレで、同じポジションで切磋琢磨しました。片や欧州のポルトガルリーグへ挑戦し、A代表のボランチとして凱旋。そして、片方はU-24日本代表のボランチとして、五輪へ出場します。

『同じピッチに立つ二人を収めた、たった1枚の写真』

ですが、これほどストーリー性を感じさせる写真は、なかなか見られません。最高の一瞬を狙う!という写真家の熱意が伝わってきます。

あえて、文字列で説明するなら、

『この優れた物語を知るのに、文字は不要です。この写真の二人を見てください。日本を代表するほどの、サッカーの才能に恵まれた二人が、先輩後輩として、互いにリスペクトしている姿です。』

となります。

しかも、この写真は過去だけではなく、未来も映しています。U-24日本代表の田中碧は、五輪本番前にドイツのデュッセルドルフへの移籍が決定しています。いずれ日本のA代表で、序列争いをすることになるでしょう。

というわけで、今回は各誌およびマスメディアのサッカーコラムではなく、1枚の写真をMVPとして紹介しました。

いよいよ五輪の本番です。我々サポーターも全力で応援します。がんばれ日本!