【東京五輪】真骨頂!南アフリカ戦の久保建英とカナダ戦の岩渕真奈

コラム

U-24日本代表、初戦の南アフリカ戦

うおぉぉ!キターー!ゴーーーーール!!

久保ーーーーーーーーーーーー!!

ゴーーーーール!ゴーーール、ゴール、ゴール、ゴーーール!!

久保建英、サイコーーーー!

観戦中ひとしきり、エイキサイトしましたが、試合を振り返ると、審判の笛がヒドかったです。

五輪の本番とは思えないほど、いい加減な判定でした。
いわゆる審判が試合を壊すレベルです。

特に納得がいかないのは、ジャッジの基準がブレブレでした。日本に出されたイエローカードは、本当にファールなの?という感じです。

穿った見方をすれば、攻守の軸である堂安と遠藤を狙い撃ちです。カードが累積すれば、試合に出場できなくなります。

もちろん、局面的なピンチで、テクニカルファールを犯したなら理解できます。ですが、日本の選手がイエロー覚悟でファールした場面など、一度も存在しません。本当にどうでもよい場面での、不可解な判定です。

ホームチームに対して、これほど不利な判定を連発させるのも、珍しいです。

いちおう、今回はアジア予選じゃなくて、五輪の本選ですから、それなりに経験豊富な審判が起用されるハズですが・・・。

南米出身の審判といえば、あの悪名高い審判(モレノ)です。さすがに、あそこまで露骨ではありませんでしたが、まあヒドい審判でした。主審の目の前の範囲で、南アフリカ側が、わざと自分で倒れているのに、毎回それを見抜けないのは、どうかと思います。

サッカーでは審判が敵側にまわると、勝利するのは絶望的です。

その点、日本代表は、あの笛の状況で、よく勝利をもぎ取りました。素晴らしいです!

肝心の試合内容について

序盤は、五輪初戦のプレッシャーもあって、ボールを持っても無理はしません。様子を見ながらの慎重な立ち上がりでした。しばらくして、試合が落ち着いてくると終始日本ペースで進みます。

お互いの選手たちの身体のキレや、判断スピードの遅速を見ると、明らかに日本の選手が上回っています。

正直、ゴール決めるのも時間の問題かなぁ、なんて思いつつ、そのままスコアレスで前半を終了しました。

逆に、これだけ優位な状況で点が取れないと、カウンター1発で沈むこともあるので、要注意です。

幸いなことに、心配は杞憂に終わります。日本の守備陣は、試合終了まで非常に安定していました。危ない場面は、ほとんどありません。南アフリカの攻撃で恐ろしかったのは、ときどき繰り出される、不可解なジャッジだけです。(審判ヒドすぎ)

そして、試合の均衡を破る、久保建英のゴーーール!
トラップしてからシュートまで、敵マーカーの挙動すら操りつつ、スパッと切り裂きました。

ぜひリプレイ動画で確認してみてください。
https://twitter.com/i/status/1418188440701702148

この場面では、南アフリカの最終ラインは5バックで、きっちりとゴール前を固めています。それだけに、敵に寄せられる直前の、久保建英の技術の高さが光ります。

相手ディフェンスを、わざと自分の意図した位置に棒立ちさせて、シュートコースを確保します。そして、キーパーの手の届かない位置にボールをバウンドさせる、絶妙なコントロールショット!

素晴らしい!

以降の試合展開で、怖いのは審判だけでした。試合内容からすれば、追加点が決まれば、日本の勝利は決定的でしたが、勝ち点の重い試合ですから、(試合を支配していても)前がかりになって攻めるわけにもいかず、ヒリヒリした展開でした。

最終的に、審判にも勝利(?)して、ホッとした試合です。

次戦はメキシコです。フランス相手にゴール4発と爆発しています。強敵ですが、勝てばトーナメント進出決定です。しかも、3戦目をターンオーバーさせて、選手を休ませることができます。金メダルを狙うなら、ぜひ勝っておきたいところです。

みんなで応援して、選手たちをサポートしましょう。がんばれ日本!

なでしこJAPANについて

まさかの展開で、危うく初戦を落とすところでした。

日本を救ったのは、岩渕真奈。こちらのゴールも、凄かったです。最終ラインから、たった2本のパスです。アシストした長谷川唯のパスも、美しくコントロールされた見事なパスでしたが、決めきった岩渕真奈は、まさにエースの一撃です。

敵の最終ラインとの駆け引きで、2人のマーカーの間をするりと抜け出すと、背後からのロングボールを、スピードを落とさず、ワンタッチで柔らかくコントロールショット!

難しいプレーを、いとも簡単にこなしていますが、本当に魔法のようなプレーです。

両軍のフィールドプレイヤーの中でも、岩渕真奈の技術は突出しています。1人だけ異次元の領域です。点を取りそうなオーラがすごいです。それだけに、怪我やカードが怖いです。

試合の流れとしては、自分たちで試合を難しくしていた部分もありましたが、きっちり勝ち点を得るところは、さすがになでしこJAPANです。目標は、もちろん金メダルですから、今後の巻き返しに期待したいところです。

各グループリーグを見渡すと、女子サッカーは、44戦無敗のアメリカ代表が、初戦のスウェーデンを相手に、0-3で完敗しました。五輪特有のプレッシャーでもあります。メダル候補のチームにとって、初戦は負けられないという意識が働きますから、固くなりがちです。

なでしこJAPANもホームですから、いつもに増して期待されています。初戦のカナダ戦で勝ち点を譲らなかったのは、今後の戦いにプラスです。なでしこJAPANの場合、自分たちの調子さえよければ、どこのチームを相手にしても、勝てるだけの実力はあります。笑顔での金メダル、期待しています。

がんばれ日本!

おすすめコラムのまとめ

最後に、各誌マスメディア等のサッカーコラムについて。おすすめの記事を紹介するコーナーですが、少しだけマスメディアの方々に苦言を呈します。アスリートの写真ですが、わざとカッコ悪く映すような写真はやめてください。今回は、それで記事紹介を1つ削除しています。たくさんの写真や動画の中から、わざわざ顔をしかめている場面を切り抜くのは、悪意しか感じません。せっかく良い文章を担当したコラムニストの方も、挿絵で評価が下がるので、とばっちりです。

話を戻します。
オリンピック本番の初戦ということで、かなりの記事が上がっています。面白い記事も多かったのですが、今回は、元日本代表のサッカー選手の方々の視点を中心に、おすすめコラムをセレクトしました。

元日本代表DF栗原勇蔵
「久保クラスならワンチャンスで十分」 元日本代表DF、殊勲の決勝弾の“間合い”を評価
https://www.football-zone.net/archives/332593

元日本女子代表
川澄奈穂美オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/nahomi-kawasumi/

元日本女子代表MF澤穂希
澤穂希さん、「10」後継者・岩渕真奈同点弾に「褒めてあげたい」…チームには喝「もっと戦わなきゃ」
https://hochi.news/articles/20210721-OHT1T51282.html