【東京五輪】日本強しメキシコ撃破!崖っぷちで牙を研ぐなでしこ

コラム

U-24サッカー日本代表、メキシコ戦について

日本すげー!!

開始早々、2得点!

さらに、決定機阻止のレッドカード誘発です。
もう、この時点で勝敗は決まりました。

理想をいえば、3点目を決めて、グループリーグでの戦いに終止符を打てれば最高でしたが、ゲームの流れとして守りに入ってしまうのも、仕方ない部分ではあります。もちろん、試合運びでいえば、1人多い状態なので、ゆっくりボールを回しているだけで、良かったのですが、(完遂できず)少しもったいない部分もありました。

ですが、相手のサポーター目線でいえば、開始早々2失点です。攻めようとしても、日本側の守備の寄せは、素早くてプレッシャーがキツいです。時間はジリジリと過ぎていきます。後半20分過ぎて、そろそろ1点返さないと、引き分けすら難しい時間帯に、逆に日本の決定機をファールで阻止です。代償は、最悪のレッドカード。残り20分少々で、メンバーを減らしてしまい、ここから2得点して、やっと引き分けです。

おそらくですが、メキシコサポーターの中には、テレビを消した人も出てきたでしょう。日本視点で見れば、終盤はハラハラした印象ですが、メキシコ視点で見れば、試合開始から日本ペースで、まったく勝ち筋の見えない試合でした。

次戦の相手であるフランスからすると『日本は強い』という印象になります。自分たちが1-4で負けた相手に、ほぼ完勝です。良い意味でプレッシャーを与えたはずです。

次戦のフランス戦に向けて

日本は2試合で勝ち点6、グループ1位です。

引き分け以上で1位突破、1失点差の負けでもトーナメント進出です。

ただし、2失点差以上で負けると敗退の可能性が高いので、注意が必要です。

フランス戦で大事なのは先制点です。日本が先取すれば、グループリーグ突破は、ほぼ確実です。先制点の行方に注目しましょう。

ちなみにフランスは、2得点差以上の勝利が必須です。当然、試合開始から飛ばし気味に来ます。日本としては逆にチャンスです。オープンな展開になるほど、日本が優位に立ちます。フランスは2試合で7失点(メキシコ4失点、南アフリカ3失点)中ですから、付け入る隙は十分です。

フランス戦は、居合切りでスパッとお願いします

本音をいえば、日本はフランスに圧勝して欲しいです。

フランスのメンバー発表時のゴタゴタは、対戦相手国に失礼なレベルでした。フランスサッカー協会は、せめてスペインのように、国内クラブに対しては、強制力のある措置を検討すべきでした。

オリンピックに、ベストメンバーを揃えられないのは、今までもありました。ですが、さすがに事前に提出した大枠のメンバーリストすら、まともに招集できないのは、日本からすれば詐欺レベルです。

フランスに対しての、それまでのスカウティング作業(情報収集や分析作業)が、全てダメになります。一方で、フランス側で収集した情報は有効なままです。

事前約束を守った日本側のみ、不利になっています。

こう言ってはなんですが、オリンピックは1年延期されています。国内クラブと調整する時間など、幾らでもあったハズです。厳しい指摘になりますが、フランスサッカー協会は、オリンピック参加の意義を真剣に考えるべきでした。あまりにも、ずさんなメンバー選出は、真剣に準備してきた他競技のアスリートに対しても失礼です。

こうなったら、アレですよ、アレ!

サムライブルーの刀で、バッサリと、フランスを成敗してください。

フランスはメキシコに4失点、南アフリカに3失点です。
今の日本の実力なら、大量得点も十分期待できます!

がんばれ日本!

なでしこJAPAN

イギリスに負けてしまい、崖っぷちの言葉も踊る『なでしこJAPAN』ですが、グループリーグ突破に関しては、意外と悲観するほどではありません。

結論から言えば、ズバリ!
3戦目のチリ戦に勝利を収めれば、トーナメント進出です。

引き分けでも、トーナメント進出の可能性は残されていますが、他グループの結果次第になるので、この場面では、シンプルに勝ちを狙うべきでしょう。

なでしこの実力なら勝てるハズ!

我々サポーターは、信じて応援するのみです。がんばれ日本!

グループリーグの展望

サッカー女子は、他グループの勝ち点計算も必要なので、
念のため、全てのグループの結果(2試合目の終了時)を掲載します。

グループE 勝点(得失差)
イギリス 6 (3)
カナダ 4 (1)
日本 1 (-1)
チリ 0 (-3)

グループF 勝点(得失差)
オランダ 4 (7)
ブラジル 4 (5)
中国 1 (-5)
ザンビア 1 (-7)

グループG 勝点(得失差)
スウェーデン 6 (5)
アメリカ 3 (2)
オーストラリア 3 (-1)
ニュージーランド 0 (-6)

グループE

なでしこJAPANの所属するグループEですが、『イギリス-カナダ』は、イギリスが2勝ですでにグループリーグ突破は決定しています。主力を温存して、大胆なターンオーバーが予測されます。逆にカナダは勝利すれば1位、引き分けでも2位でのトーナメント進出です。カナダの勝ち点からすれば、負けても他グループの結果次第で突破しますが、万が一の場合もあるため、負けているときは、強気の攻勢に出るでしょう。

なお、両国とも、引き分ければ、現在の順位のまま決勝トーナメント進出なので、同点のまま試合終盤を迎えると、消極的な試合も十分に考えらます。

一方の『日本-チリ』です。チリは、現在2連敗で勝ち点ゼロです。しかし、日本に勝利すれば、他グループの結果次第では、予選突破の可能性も残されています。可能性を少しでも上げるには得点を重ねる必要があるので、最後まで、貪欲に勝ちを狙います。

逆に日本としてはチャンスです。

日本も、自力突破するには勝利が必須です。お互いのチームにとって、序盤から得点狙いの、オープンな展開になりそうです。

本音をいえば、そろそろ攻撃陣が爆発して、どこの国が相手でも『なでしこJAPANの攻撃陣は脅威』といったプレッシャーを与えて欲しいです。

グループF

グループFは、『オランダ-中国』『ブラジル-ザンビア』で対戦します。どの国も突破する可能性を残しています。

日本との関連のみフォーカスすると、3位以下の中国とザンビアが、引き分けおよび敗退の場合、勝ち点2までしか伸びません。その場合、仮に日本がチリ戦で引き分けてしまっても、得失点差の関係で、トーナメント進出が決定します。

そういう意味では、オランダとブラジルに勝利してもらった方が良いです。

ただし、グループFのキックオフ時間は、日本よりも遅いため、他会場の途中経過次第で、引き分け狙いに変更するというわけにはいきません。

チリ戦に引き分けてしまった場合の、最後の神頼みといった形です。こうならないためにも、サクッと勝利を収めたいところです。

グループG

グループGは、2連勝のスウェーデンがトーナメント進出を決めています。そして、勝ち点3で2位争いをしている『アメリカ-オーストラリア』の直接対決です。

どちらか一方が勝てば、2位が勝ち点6、3位が勝ち点3です。日本がチリ戦に勝利すれば、勝ち点4なので、自動的にグループGの3位を上回ります。

また、アメリカとオーストラリアが引き分けた場合ですが、順位や得失点差は変わらず、勝ち点が1増えるだけです。すると計算上、3位のオーストラリアは勝ち点4の得失点差は-1です。

もし、日本がチリ戦に勝利すれば、オーストラリアと同じ勝ち点4で並びますが、日本が得失点差で必ず上回ります。

整理すると、日本がチリ戦に勝利すれば、自力突破です。

引き分けた場合は、およそ30分後に終了予定であるグループFの結果次第に持ち越します。負けた場合はグループ最下位なので敗退です。

我々サポーターは、勝利を信じて応援するのみです。
がんばれ日本!

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