【東京五輪】U-24日本代表、守備で奮闘も準決勝でスペインに惜敗

dance コラム

惜しい!けど遠い! 0-1で敗れたスペイン戦の総括

言葉が出ないです。

どうすれば勝てたのか?

この試合だけに関していえば、カウンターのワンチャンスを決めきる「ラッキボーイ」が必要でした。10回戦って、何回勝てるかと問われると、引き分けはともかく勝利は1回・2回(甘く採点して)です。

スペインとの差を痛感します。

ポジティブに行くなら、日本の守備は固かったです。ワンサイドに近いぐらいのゲーム内容で、しっかり守れるのですから、素直に賞賛できます。スペインほどボールを支配する強豪国は、世界でも、ごくわずかです。

ですが、W杯を本気で狙うなら、劣勢でも五分五分くらいの戦いぶりだったと評されるほどの、カウンターの精度が必要です。要は『劣勢でも日本のカウンター攻撃は、鋭くて怖い!』でないと、いけません。

今回の戦いで、世界の壁は高いと再認識しました。
ただし、過度な悲観は無用です。

東京五輪はアンダー世代の大会です。もしこれがA代表の戦いであれば、疲れた時間帯にフレッシュな状態の、久保建英と堂安律のコンビが登場します。(それぐらい、今のA代表の選手層は厚いです。)

もちろん、A代表であれば相手も強くなってしまうのですが、それを差し引いても、ノーチャンスではありません。日本代表は確実に進化しています。

何度も言います。
世界との差は開いているのではありません。

『差』そのものを詳細に認識できるまで、日本が成長したのです。

漠然としていた差が、はっきり見えてきました。正しく距離を認識した結果「世界は遠い」と感じているだけです。認識できた以上、詰められる差です。

実際、日本代表の成長速度は世界屈指です。
他国からすれば、驚くほどの進化スピードです。

W杯を制覇するには、
超えなければいけない壁は、幾つかあります。

ですが、このまま発展を続ければ、いずれW杯に手を伸ばすでしょう。
国中が熱狂して、喜びを爆発させている。そんな瞬間を目撃したいです。

我々サポーターに課せられた使命は、応援するのみです。
がんばれ日本!

印象的だったスペイン代表のアセンシオの言葉

「批判する人はたくさんいる。批判は僕たちが共に生きていかなければならないものだ。しかし、批判の中には、超えてはいけない限界を超えてしまうものもある。僕はレアル・マドリーの選手であり、代表チームの選手であり、このような状況を我慢しなければならない」

世界最高峰のビッククラブに所属して、過去にW杯優勝を経験している世界屈指の強豪国だからこそ、批判もまた凄まじいです。

強烈な批判があるからこそ、伸びる、なんて意見がありますが、批判する側が正当化しているだけです。

どう考えても、努力している人間に対し、人格を否定するような批判は、毒にしかなりません。

アセンシオの家族・友人・知人であれば、今回のゴールはスカッとしたでしょう。いわれのない批判を、1発のゴールで黙らせたのですから。

決められた日本からすれば、相手を褒めるしかありません。

今回のおすすコラム

筆者の選ぶ、各誌メディアの『おすすめサッカーコラム』を紹介するコーナーです。

オリンピック期間中は、日程がキツくて、各誌メディアのサッカーコラム担当者も苦労している様子が伺えます。紹介は1つです。

日本、惜敗に見えた裏に世界との差 松井大輔「W杯なら16強に壁、五輪には4強に壁」
(構成=藤井 雅彦)
https://the-ans.jp/tokyo-olympic/178839/