招集リスト
【FIFAワールドカップ2022カタールアジア最終予選】
10/7 サウジアラビア戦
10/12 オーストラリア戦
のメンバー発表がありました。
GK
川島永嗣(RCストラスブール/フランス)
権田修一(清水エスパルス)
谷晃生(湘南ベルマーレ)
DF
長友佑都(FC東京)
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
酒井宏樹(浦和レッズ)
室屋成(ハノーファー96/ドイツ)
植田直通(ニーム・オリンピック/フランス)
板倉滉(シャルケ04/ドイツ)
中山雄太(PECズヴォレ/オランダ)
冨安健洋(アーセナル/イングランド)
橋岡大樹(シントトロイデンVV/ベルギー)
MF
原口元気(1.FCウニオン・ベルリン/ドイツ)
柴崎岳(CDレガネス/スペイン)
遠藤航(VfBシュツットガルト/ドイツ)
伊東純也(KRCヘンク/ベルギー)
浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)
南野拓実(リバプールFC/イングランド)
守田英正(CDサンタ・クララ/ポルトガル)
鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
三好康児(ロイヤル・アントワープFC/ベルギー)
堂安律(PSVアイントホーフェン/オランダ)
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
FW
大迫勇也(ヴィッセル神戸)
オナイウ阿道(トゥールーズFC/フランス)
前回のオマーン戦・中国戦から誰が入れ替わったのか?
9月のオマーン戦・中国戦から外れたメンバーは下記5名です。
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
昌子源(ガンバ大阪)
山根視来(川崎フロンターレ)
久保建英(RCDマジョルカ/スペイン)
古橋亨梧(セルティック/スコットランド)
逆に今回追加されたメンバーは下記4名になります。
橋岡大樹(シントトロイデンVV/ベルギー)
浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)
三好康児(ロイヤル・アントワープFC/ベルギー)
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
代表の序列争いも絡むので、細かくチェックしていきます。
外れたメンバーは5名
まず招集リストから外れたメンバーですが、久保建英と古橋亨梧は怪我です。怪我が無ければ、23人枠に入ります。この2名については、序列争いには、さほど影響ありません。
一方、サイドバック枠の佐々木翔と山根視来は、序列争いではやや厳しい立ち位置となりました。前回のオマーン戦・中国戦のメンバーリストでは、サイドバックの人数は左右3名づつ計6名と、かなり多い人数で構成しています。監督の意図として、練習等を含めて手元で選手を見比べながら、サイドバックの序列を見極めています。その結果、酒井宏樹・室屋成・長友佑都・中山雄太の4名を残しました。
サイドバックは、前線の選手のように、直近の試合で得点を重ねて好調だからと、急に序列が入れ替わるようなポジションではありません。今後は23人枠の4人に対して、ポジションを奪いに行く形になります。
センターバックの昌子源については、追加招集でしたが、今回は外れました。前回のロシアW杯では代表のレギュラーでしたが、現在は当落線上から、やや外れていて厳しい立ち位置です。ただし、コンディションが復調して戻れば、23人枠に滑り込む可能性は残されています。個人的には、Jリーグで目立つ活躍をして、現代表のセンターバック陣に大きなプレッシャーをかけて欲しいです。まだまだ、あっさりと下の世代に譲る年齢ではありません。
10月の2連戦に入れ替わって招集されたメンバーは4名
まずはフォワードの浅野拓磨です。前回のオマーン戦・中国戦は怪我で招集されていません。Jリーグ時代は、サンフレッチェ広島で森保監督のチームに所属しています。お互いに選手の特徴、監督の志向を理解しているのは利点です。また、選手個人の特徴として、途中出場でも、快足を生かして得点するタイプですから、23人枠に選ばれやすいです。
序列争いという意味では、浅野拓磨にとってはビックチャンス到来です。今回の2連戦ではライバルに当たる選手が、出場できません。例えば、快足を生かしたタイプの選手として、古橋亨梧は怪我で招集されていません。また、伊東純也はイエローカードの累積で、サウジアラビア戦は出場停止です。
出場機会の巡る可能性は、非常に高く、今回の2連戦では真価を問われそうです。
フォワードについては、オナイウ阿道についても補足します。
前回は追加招集という形でしたが、今回は最初からメンバーリスト入りしています。序列争いでいえば、ポジションを奪いに行く立ち位置ですが、所属するチームで得点を重ねていて好調です。もし出場するようなことがあれば、序列を崩すような活躍を期待したいです。
最後に、橋岡大樹・三好康児・田中碧についてです。
U24東京オリンピック代表の世代から新たに選ばれました。序列争いという意味では、23人の枠外から貪欲にポジションを奪いに行く形になります。練習から全力でガチガチに挑むでしょうから、チームに良い影響を与えそうです。
負けられない!サウジアラビア戦・オーストラリア戦
今回の2連戦の相手は、最終予選で直接のライバルとなるサウジアラビアとオーストラリアです。しかも初戦のオマーン戦を落としているので、絶対に負けられません。
この状況で、直近のオリンピックに出場したアンダー世代を8名招集しました。(怪我で招集できなかった久保建英を含めると9名です!)
例えスタメンで出場できないサブメンバーだとしても、監督からすれば、よほど信頼していなければ選出できません。
指摘するなら、
『森保監督がアンダー代表を兼任していた効果』
と言えます。
では、ざっと羅列してみましょう。
GK
谷晃生
DF
板倉滉
中山雄太
冨安健洋
橋岡大樹
MF
三好康児
堂安律
田中碧
スタメン出場が予想されるのは、センターバックの冨安健洋と、イエローカード累積で出場停止の伊東純也に代わる、堂安律です。
上記2名以外は、もしスタメンで出たらサプライズです。(個々の実力はともかく、序列争いではサプライズです)
オマーン戦・中国戦を振り返る(その1)
衝撃の敗戦でした。
日本代表vsオマーン代表の試合は、0-1で敗戦です。
思わず、言葉を失います。
選手層からして、両チームに差があるのは明白で、しかも日本のホームです。残念ながら、『試合内容は良かったけど負けた』ではありません。
最終予選の初戦ということで、ゲームプランとして、慎重に試合を進めたのかも知れませんが、結果的には最後までリズムを上げられず、敗戦となりました。
元々オマーン側からすれば、勝ち点1でも上出来です。もし勝つとしたら、後半の半ばまで無失点に抑えて、焦った日本側が前掛かりになったところをカウンターで狙うか、またはセットプレイぐらいしか、チャンスはありません。
ある意味、オマーン側のゲームプラン通りに、試合が進んだという形です。
特に残念だったのは、試合内容の悪さです。
前半の早い段階で、相手チームのコーナーキック数が4つです。最初の15分にかける、オマーン側の気合の入り方が伝わってきます。
個々の技術は日本の選手が上ですから、時間経過と共にボールはキープできます。しかし、得点のチャンスはそれほどありません。
結局、最後までピリッとせず、終盤に失点してしまい、まさかの敗戦です。
日本の場合、アジアでは圧倒して当然という雰囲気があります。今回の敗戦については、厳しい意見で溢れそうです。
オマーン戦の開始前までは、序列争いのコラム記事にしたいと考えていたのですが、次戦の中国戦の結果次第では『日本代表に激震が走る!』とかも、あり得る(できれば避けたい)ので、我々サポーターとしては、まずは中国戦での勝利を願いましょう。
現在の日本代表は、普通に戦えば、勝ち抜けるだけの実力はあります。がんばれ日本!
オマーン戦・中国戦を振り返る(その2)
実は、オマーン戦の直後にコラムを投稿するつもりでしたが、取りやめました。(中国戦に勝ったおかげで、自粛を解禁できたので、ホッとしています。)
さて、第2戦の中国戦です。この試合に関しては、内容云々よりも結果が全てです。勝ち点3ゲット、おめでとうございます!
元々実力差は明白ですから、『気合を入れ直した強豪国が、あっさり大量得点というパターン』と予想していたのですが、結果的には1-0の辛勝です。
もちろん、内容としては圧勝なのですが、得点が伸びないです。
オマーン戦・中国戦の計2試合で、わずか1得点。対戦相手と日本の戦力を比較したら、不発だったとしか言えません。
さらっと分析しますが、まず初戦のオマーン戦です。
2列目に原口元気・鎌田大地・伊東純也。途中交代で、古橋亨梧・久保建英・堂安律です。
オマーン相手に敗れた以上、監督に批判が集まるのは仕方ないのですが、正直、このメンバーで得点できないのは、監督だけの責任ではありません。
むしろ、2次予選であれだけ圧倒していた攻撃陣が沈黙するのは、監督としても予想外だったでしょう。
敗北の許されなかった中国戦
そして2戦目の中国戦です。
監督視点で見ると、スタメン編成は非常に神経を使います。外された主軸選手は、いわばオマーン戦の責任を負うような形で、スタメン交代となってしまいますから、精神的に尾を引きやすいです。
注目のスタメン発表ですが、4名入れ替えました。
酒井宏樹→室屋成
植田直通→冨安健洋
鎌田大地→久保建英
原口元気→古橋亨梧
酒井宏樹は怪我。センターバックに冨安健洋が戻り、GKとボランチはそのままです。守備陣は、序列的には変更無しです。
攻撃陣では、鎌田大地から久保建英の交代が目を引きます。
確かにオマーン戦の鎌田大地は、あまり効果的ではありませんでしたが、序列でいえば明らかにレギュラーです。久保建英は二十歳ですから、監督としては勝負を託した采配です。
左サイドの原口元気から古橋亨梧の入れ替えは、在籍チームでの好調さを鑑みれば、それほど違和感はありません。
久保建英を除けば、今まで信頼してきた序列を崩さずに、試合に臨みます。
中国戦の試合内容は、序盤から日本が圧倒。久保建英が再三チャンスを演出するという展開です。40分に伊東純也の突破からクロスが上がり、大迫勇也が技ありのゴールを決めます。
前半は、ほぼワンサイドでしたので、選手交代はある意味難しいです。後半早々に古橋亨梧が怪我で離脱して、原口元気と交代します。予期せぬ交代です。一方、中国はフレッシュな選手を次々と投入して事態の打開を図ります。ですが、地力の差を覆すほどではありません。
日本側は、試合を支配している側にありがちな、慎重な交代策となりました。残り15分を切ったところで、伊東純也を下げて鎌田大地を投入します。鎌田大地の出場は、メンタルケアの部分もあったでしょう。おそらくですが、どのような試合展開でも出場していたハズです。今後の戦いを見据えると、好調を取り戻してもらいたい選手の筆頭ですから。
残り2分で左サイドバックの長友佑都を、佐々木翔に交代です。
中国視点で見れば、ほぼワンサイドゲームで、枠内シュートも無い状態ですから、得点差以上にキツいゲームだったと思います。一方の日本視点だと、追加点を奪えないまま時間だけが過ぎていき、慎重な交代策も相まって、監督に批判が集まりやすい試合でした。
「もっと点が取れたでしょ!」という批判です。
が、大事なのは、ここをしっかり勝ち切ったことです。
サウジアラビア戦・オーストラリア戦の展望
オマーン戦・中国戦と比較すれば、戦いやすい相手です。完全に引きこもる相手よりも、崩しやすいでしょうから、怖いのは審判の笛ぐらいです。
日本代表に関していえば、サウジアラビア戦で、久保建英・古橋亨梧・伊東純也を欠くのは痛手です(中国戦のスタメン3人です)。が、2列目は人材が豊富です。例えば、南野拓実・鎌田大地・堂安律といった組み合わせが、普通に可能です。
事実として、アジア各国で、これほどの選手層を揃えているのは日本だけです。フワッと試合に入らなければ、そうそう負けるメンバーではありません。
それだけに初戦を落としたのは、ショッキングでした。おかげで、余計なプレッシャーも自分たちで生みだしています。
批判を一掃するには、キッチリと2試合とも勝ち切ることです。
日本代表の勝利を心から期待しています。がんばれ日本!