【サッカー日本代表】いざワールドカップ!天王山のオーストラリア戦

Australia-Kangaroo コラム

オーストラリア戦、まずは順位表を確認

前節日本がサウジアラビアに勝利した試合の裏で、
オーストラリアがオマーンと引き分けました。

順位表を整理すると、
1位 サウジアラビア 勝点19 得失点+5
2位 日本 勝点18 得失点+6
3位 オーストラリア 勝点15 得失点+9

になります。4位以下のチームは残り2試合の結果にかかわらず、予選敗退です。

日本代表のワールドカップ出場条件は?

日本代表のワールドカップ出場ですが、
(勝点を計算すると様々なパターンがあるものの)
基本的には今節のオーストラリアで勝利なら出場決定、
引き分けでも、ほぼ出場確定です。

負けた場合は、日本とオーストラリアの勝点が並び、得失点差で負けた状態(3位転落)になります。

万が一、オーストラリア戦で敗れた場合ですが、
日本の最終節はベトナム戦なので、得失点差を上回るだけのゴール数(大量得点)を求められる形です。
不可能ではないですが、オーストラリアの結果次第という、厳しい状況になります。

日本としては、今節のオーストラリア戦で引き分け以上の結果が必要です。

さて、逆に対戦相手のオーストラリアですが、
今節の日本戦で負けると自動出場の枠は消えます。
ホームで迎え打つわけですし、何が何でも勝利を狙ってくるでしょう。

いつも以上に気合の入ったオーストラリアとなるわけで、
観戦する側としては楽しみです。(怖くもあるのですが・・・)

オーストラリア相手に勝利して、気持ちよくワールドカップ出場を祝いたいです。
ガンバレ日本!

日本代表のメンバー発表

GK
川島 永嗣
権田 修一
シュミット・ダニエル
谷 晃生

DF
長友 佑都
吉田 麻也
佐々木 翔
酒井 宏樹
谷口 彰悟
山根 視来
植田 直通
板倉 滉
中山 雄太

MF/FW
大迫 勇也
原口 元気
柴崎 岳
遠藤 航
伊東 純也
浅野 拓磨
南野 拓実
守田 英正
三笘 薫
前田 大然
旗手 怜央
上田 綺世
田中 碧
久保 建英

メンバー発表後に、
大迫 勇也
酒井 宏樹
の2名が怪我の為、辞退しています。

追加招集は
林 大地
中谷 進之介
の2名です。
『林 大地』は代表初選出です。おめでとうございます!
U-24の東京オリンピック代表で活躍していたので、プレースタイルをイメージできるファンも多いかと思います。

JFA公式より追記
前田 大然
コンディション不良のため、不参加

日本代表・注目の序列争い

招集メンバーは27人。
多めに招集しているので、コンディションを見ながら、メンバーを23人枠に絞ります。

キーパーは1人外れるとして、
メンバー発表直後は、左サイドバックから、1名外れるのを予想していましたが、現時点では不透明です。

理由ですが、右サイドバックの酒井宏樹が怪我で離脱したからです。
これで本職の右サイドバックは、山根視来だけです。

追加招集で中谷進之介が選ばれましたが、本職はセンターバックです。右サイドバックの位置に、そのまま配置するのかわかりません。しかも、本来なら代表レギュラーである冨安健洋が怪我で呼ばれていません。冨安健洋は、所属チームで右サイドバックを務めているので、チーム編成に大きな影響を与えています。

仮に山根視来が先発としても、バックアップでもう1枚は必要です。

冨安健洋がいれば、右サイドを務めることで、その代わりに豊富な人材のセンターバックを投入するだけで済みました。しかし、今回は、誰かが右サイドバックのバックアップに回らなければいけません。注目しているのは、中谷進之介を23人枠に入れるのか、別の選手でカバーするのか、序列争いの部分ではポイントになります。

なお、センターバックの4枠の序列は、ほぼ固定された状況になっています。
前節では吉田麻也・冨安健洋の代わりに、谷口彰悟・板倉滉のコンビで守備が安定していました。

ワールドカップまでの日数を逆算すると、センターバックの4枠の序列は、この4名でほぼ確定です。

今後は、怪我などを含めたコンディション不良でなければ、この4人は外れないでしょう。そういった意味では、植田直通・中谷進之介はアピールできるラストチャンスです。また、左サイドを争っている長友佑都・中山雄太・佐々木翔も、ポリバレント能力をアピールしたい場面です。右サイドバックの枠が空いたことで、序列争いの競争が激化したとも言えます。

先発はもちろん、サブメンバー、ベンチ外の選手を含めて、ディフェンスラインの序列争いは注目したい部分です。(怪我の有無もあるので、外からは完全にはわかりませんが、目安にはなります)

【序列争い】古橋亨梧

中盤より前は、熾烈な序列争いとなっています。
今回、招集されなかった有力選手は、

古橋亨梧
堂安律
鎌田大地

です。実際は他にも有力選手はたくさんいるのですが、この3名についてはメンバーリストに掲載されていても不思議ではないので、解説しておきます。

まず古橋亨梧ですが、怪我です。
怪我が無ければ、確実に招集されています。

【序列争い】堂安律

今回のメンバーリストで最も驚いたのは、堂安律の招集を見送ったことです。
大枠の27人から外したわけですから、システムを4-3-3に変更したことで、序列が下がった可能性があります。

右サイドは、本職の伊東純也が絶好調です。『4試合連続ゴール!』もすごいですが、試合内容を見ていても、完全に日本代表のエースです。メディアなどでも、やっと活躍に応じた注目をされるようになってきました。個人的には、知名度も大幅上昇してほしいです。歴代の日本代表のエースといえば、サッカーに興味のない人も知っているレベルですから、それから比べると、まだまだです。

伊東純也に関しては、
サイドをドリブルで制圧できる、上下の運動量が豊富で守備もサボらない、その上、得点力もあってチャンス創出回数も多い、となると森保監督の指向するサッカースタイルに完全一致です。

基本的には伊東純也は交代させたくないメンバーです。が、試合の流れによっては、得点を狙うためにあえて交代する場合もあります。運動量の落ちた後半の半ば以降です。

このときは、リズムを変えられる選手が優先されます。2列目だと、久保建英・三笘薫がリズムを変えやすいタイプです。堂安律の場合、4-3-3であれば中盤3枚のインサイドハーフの位置で起用できるかどうか(正確には序列争いで勝てるかどうか)がポイントになりそうです。インサイドハーフの位置で、交代を含めて4名の選手に入れば、右ウイングも兼ねられるので、序列争いはグッと上昇します。

堂安律の挑んでいるポジションは、現在の日本代表では、最も熾烈な序列争いの場所です。ドリブルのキレという意味では、他にも坂元達裕などもいますが、27人枠から外れている状況です。

【序列争い】鎌田大地

最後に鎌田大地です。

所属チームでは調子を取り戻しつつあります。

ですが、日本代表チームは4-3-3を採用したことで外れた形です。
とはいえ、正確には4-2-3-1のときは鎌田大地を軸に攻撃陣を構成していました。胸に期するものがあるでしょう。

森保監督が、ワールドカップ本番でシステムの使い分けをするかどうかは、わかりません。現時点では、4-3-3でも4-2-3-1のどちらでもリズムを変えられる、久保建英が有利です。

久保建英や堂安律と異なるのは、鎌田大地の場合、自分を中心にチームを構成するかどうかです。今の森保監督は4-3-3の中盤3枚を模索しています。先発メンバーではなく、中盤3枚のバックアップを含めた6名の枠です。もっといえば、左右のウイングを含めた10名の枠です。

10名の枠のうち、
4-2-3-1であれば、『攻撃陣6名:守備陣4名』でした。

ところが、今は4-3-3にして、中盤3枚をボランチタイプにして先発させています。
結果的に『攻撃陣4名:守備陣6名』です

さすがに交代メンバーの攻撃陣の人数が減りすぎです。

ワールドカップ本番では、得点を狙いに行く状況が必ず発生します。森保監督としても、戦術オプションを増やしたいのが本音です。

理想をいえば、4-2-3-1のときのように、守備的な選手を4名に抑えて、攻撃的な選手を6名まで増やしたいはずです。
そのために、ウイングとインサイドハーフの位置を兼ねられる、攻撃的な選手を試しています。
(別件でワントップとウイングの位置を兼ねられる選手も試しています)

特にインサイドハーフの位置の選手は、まだまだかなり流動的です。
鎌田大地や堂安律が、復帰しても驚きはありません。今は試行錯誤している段階です。

序列争いという意味では、ワールドカップ直前まで、注目するポイントになりそうです。

まとめ

序列争いはさておき、今節のオーストラリア戦ですが、負けると一転して苦しい展開になります。

引き分け以上でOKなのですが、
我々サポーターとしては、必勝を祈願しましょう!

しっかり勝ち切って、ワールドカップ出場を決定して欲しいです。ガンバレ日本!